JOURNAL
nanamica
代官山のナナミカくん 第十一回「旅の服」
春の旅は、初めての街を歩きたくなる。
知らない人に出会い、知らない料理を食べ、知らない景色に圧倒されて、すっかりよそ者になるのが心地いいからだ。
もしかしたら寅さんも、そんな気分で放浪していたのかもしれない。
だからというわけじゃないけれど、初の倉敷には、ジャケットとパンツのセットアップでやってきた。
たっぷりとした造りでかたくるしくないし、瀬戸内の陽射しをほどよく受け流してくれる。
どこか着流しのようで、江戸の町並みにも馴染む。
着ていて楽しいから、美観地区をもう何周かする予定。
Club Jacket
¥44,000 (tax included) SUAS031
スーツやジャケットで多用されるウールフレスコ生地を参考に、オリジナル素材のホップサック生地を開発。
シャリっとしたドレープ感のある上品な仕立てに、高い通気性とシワになりにくい機能性を併せ持つ。
岡山のワークウェア工場で裏チェーンステッチのミシンを使って縫い上げ、あえてパッカリング(縫い縮み)を生成。
自然な表情に仕上げている。
襟にはスロートタブを付けたカバーオール仕様。
ちなみにホップサックとは、ビールの主原料のひとつ“ホップ”を運ぶ麻袋のこと。
そのカゴの目状の布地に似ていることから名付けられた。
Club Pants
¥27,500 (tax included) SUCS032
ジャケット同様、ホップサック生地を使ったクラブパンツ。
股上が深く、ワイドなテーパードシルエットは、米軍将校が着用していたウールパンツとワークパンツのシルエットを参考にしたもの。
こちらも裏チェーンステッチのミシンで縫製されており、あえてパッカリング(縫い縮み)を加えて質感を出している。
動いてもシワになりにくく、カジュアルにもフォーマルにも合わせやすい。
Club Jacket
¥64,500 (tax included) SUAS051
Club Pants
¥31,900 (tax included) SUCS052
幕府が直接統治した街並みは今も端正で、クラシックなチェック柄もしっくりくる。
ホップサック生地にチェック柄を先染めしており、より発色を促すために、ウールとポリエステルの2つの素材を使用。
スロートタブやポケットなど、ところどころにベージュの無地の生地を使い、差し色に。
裏チェーンステッチのミシンによって生まれるパッカリング(縫い縮み)が生む自然な表面感も綺麗。
夕焼けにも映える。
Club Jacket
¥44,000 (tax included) SUAS055
Wide Pants
¥27,500 (tax included) SUCS056
大麻布を使ったファブリックブランド〈majotae〉のコットンヘンプにポリエステルを二重織りにしたハイブリッドな一枚で、軽くて着やすい。
吸湿速乾性も高く、万が一雨が降ってもすぐ乾く。
二重織りという技法により、表地はコットンヘンプの清涼感のある風合いで、裏地はつるりとしたポリエステルという不思議な質感が楽しめる。
腹巻きの代わりに、内ポケットに色々入れよう。